AR試着
購入者のライブカメラ映像に3D商品モデルをリアルタイムで重ね合わせるバーチャル体験。
AR試着とは?
**AR試着(拡張現実を用いたバーチャル試着)**は、デバイスのカメラを利用して、買い物客の姿に3D商品モデルをリアルタイムで重ね合わせる技術です。商品はユーザーの動きに追従するため、顔を向ければ別の角度からメガネを確認でき、足を動かせばスニーカーの向きも変わります。
メガネ、時計、指輪、メイクアップ、靴など、体型によって形が変わらない固定形状の商品において、最も普及しているバーチャル試着の形式です。

AR試着の仕組み
- トラッキング: カメラの映像をフレームごとに解析し、フェイストラッキングや姿勢推定を用いて、アンカーとなるランドマーク(目、手首、足など)を検出します。
- 3Dモデルの読み込み: 事前に作成された商品の3Dアセット(
.glbファイルなど)を取得します。 - レンダリング: 検出したランドマークにモデルを固定し、ライブ映像に合成します。このとき、よりリアルに見せるために照明やオクルージョン(手前にある物体が奥の物体を隠す状態)の処理も行います。
- インタラクション: 買い物客は、カメラ画面を閉じることなく、カラーやモデルを切り替えることができます。
AR試着はネイティブアプリだけでなく、ブラウザ上(WebARとも呼ばれます)でも直接動作するため、アプリをダウンロードする手間を省くことができます。
AR試着と生成AI試着の違い

| AR試着 | 生成AI試着 | |
|---|---|---|
| アウトプット | インタラクティブなライブ映像合成 | 静止画(生成画像) |
| 代表的な対象商品 | 固定形状のアイテム(メガネ、時計、靴) | アパレル(トップス、ワンピース、ニットなど) |
| 商品ごとの事前準備 | SKUごとの3Dアセット | なし(既存の商品写真を使用) |
| 生地のリアルさ | 制限あり | 高い(ドレープ、シワ、照明を再現) |
これら2つのアプローチは相互補完的な関係にあります。リアルタイムのインタラクションが重視される固定形状の商品にはARが適しており、体型やポーズに合わせて生地をレンダリングし直す必要があるアパレル商品には、衣服の転写が適しています。
FAQ
疑問にお答えします。
アパレル商品のAR試着が難しいのはなぜですか?↓
生地は体型や動きに合わせて変形するためです。固定された3Dの衣服モデルを重ねるだけでは、リアルタイムに自然なドレープを再現することができません。そのため、アパレルのバーチャル試着では、一般的に写真に対して生成AIを活用する手法が選ばれています。
The 30-second version
関連用語
- 拡張現実(AR)
- 現実世界の風景に、3Dモデルや画像、情報などのデジタルコンテンツを重ね合わせて表示する技術です。
- バーチャル試着室
- オンラインで購入する前に、その服を着た時のイメージをデジタル上で確認できる機能です。
- 姿勢推定
- 画像や動画から、人物の関節や身体的特徴点の位置を検出するコンピュータビジョン技術。
- 衣服転送(ガーメントトランスファー)
- 商品写真の衣服を人物画像上にレンダリングし、自然に着用しているように見せるAI技術のプロセス。