姿勢推定
画像や動画から、人物の関節や身体的特徴点の位置を検出するコンピュータビジョン技術。
姿勢推定(ポーズ推定)とは?
姿勢推定は、画像やビデオストリーム内の人物の関節(肩、肘、手首、腰、膝、足首など)の位置を特定するコンピュータビジョン技術です。出力結果は一連のキーポイント(特徴点)の座標となり、通常はそれらをつなぎ合わせて人物の姿勢を表す「骨格(スケルトン)」として可視化されます。
バーチャル試着システムにおいて、姿勢推定は「この体はどのような姿勢をとっているか?」という問いに答える役割を果たします。そのデータに基づいて、アイテムの配置場所、角度、サイズなどのフィット感が決まります。

仕組み
- 人物検出: フレーム内から対象となる人物を見つけ出します。
- キーポイント予測: ニューラルネットワークが、17〜33カ所の関節の座標を予測します。
- 骨格の組み立て: キーポイントをつなぎ合わせ、姿勢や手足の角度をトラッキングする構造を作成します。
- 時間的平滑化(動画のみ): フレーム間の予測値のブレを補正し、動きを滑らかにします。
バーチャル試着における役割
- 画像ベースの試着: 1枚の写真から推定した姿勢をもとにアイテムを合成します。これにより、袖が腕の動きに沿い、裾が正しい高さに収まります。
- リアルタイムAR試着: フレームごとに姿勢を推定し、動いている身体に合わせて3Dプロダクト(靴や時計など)を正確に配置します。
- 身体測定: 関節の位置データは、3Dボディモデル用の体型バランスの推定や、最適なサイズの推奨に役立ちます。
姿勢推定の精度が低いと、間違った角度でドレスが着用されたり、靴が足からズレたりするなど、不自然な仕上がりになります。
FAQ
疑問にお答えします。
姿勢推定はボディスキャンと同じですか?↓
いいえ、異なります。姿勢推定は、一般的な画像から2D(または2.5D)で関節の位置を検出する技術です。一方、ボディスキャンは身体表面の完全な3Dメッシュを構築するもので、専用のハードウェアや複数アングルからの撮影が必要になります。
The 30-second version
関連用語
- 画像セグメンテーション
- 画像を人物、衣服、背景などの領域にピクセル単位で精密に分割するコンピュータビジョン技術です。
- 衣服転送(ガーメントトランスファー)
- 商品写真の衣服を人物画像上にレンダリングし、自然に着用しているように見せるAI技術のプロセス。
- AR試着
- 購入者のライブカメラ映像に3D商品モデルをリアルタイムで重ね合わせるバーチャル体験。
- 3Dボディモデル
- 採寸データや写真から生成される、調整可能な人体のデジタルメッシュ。衣服のサイズ感やフィット感のシミュレーションに活用されます。